STORES でECの開発に携わっている @katsumata_ryo です。先日5月27日に「【生配信】"hey Talk" Engineers STORESのカジュアル面談全部お見せします!」というイベントを行いました。当初20名を定員とさせていただいておりましたが、即日定員に達したため50人まで増席しました。当初の予想以上にご期待いただいた中良いイベントになりましたのでその様子をご紹介できればと思います。
どんなイベント?
STORES というサービスのことを少しでも知って頂く機会になればという目的で、
- 前半コンテンツ:公開カジュアル面談
- 後半コンテンツ:パネルトーク
を行いました。
「公開カジュアル面談」は純粋に STORES のことを知ってもらうという意図で企画をしました。私自身カジュアル面談の担当をさせていただくことが多く他社のカジュアル面談はどのように行われているかとても興味がありました。同じことを思っている方に向けて、なにか持ち帰っていただけると嬉しいという裏テーマも持っていました。
「パネルトーク」では前半のカジュアル面談の流れを受けて、入社した人が実際入社前後でどう感じていたかというテーマで雑談会を行いました。
タイムテーブルは下記のとおりです。
イベントのクロージング後は今回の登壇者で公開反省会も行いました。緊張から解き放たれラフにお話をしました。社内コミュニケーションの普段の様子を感じていただけたのではないかと思っています。
カジュアル面談公開の事前説明パート
ここから当日の資料を交えてご紹介していきます。 カジュアル面談のパートに入る前に、イベント実施背景をお伝えしました。
カジュアル面談の取り組み方のご紹介
ゲストのご紹介
カジュアル面談の公開ということでゲストとしてRetty株式会社の常松様にご協力をいただきました!イベントはカジュアル面談を受けていただくお相手がいないと始まりません。ゲストの方がいなかった場合この企画がそもそも実施されなかった可能性がありました。常松さんこの度のご協力本当にありがとうございました。
立候補頂いた経緯もご紹介しました。Twitterすごい、常松さんすごい。
最後に今回のカジュアル面談の説明
カジュアル面談の内容に関しては本当に打ち合わせしませんでした。 その旨のご説明です。笑
カジュアル面談パート
常松さんをお呼びして、約50人に見守られる中、私と常松さんのカジュアル面談公開パートがスタートしました。
全体の流れとしては自己紹介をそれぞれおこなったあと、サービス/チーム/開発環境等の説明をさせていただき、都度常松さんが思いつくタイミングで質問をいただくという形で進んでいきました。
録画を残さなかったので45分間の様子をつぶさに記載できていませんが、カジュアル面談に使った資料の一部と頂いた質問で思い出深いものをいくつかご紹介します。
サービスの紹介
hey のメイン3事業の簡単な説明とECに特化したサービスのご説明をしました。
サービスを開発する目線
日々プロダクトを開発をする中で社員がどういうことを考えながら日々活動しているかの説明などを、実際にお使いいただいている実例を交えながらお話しました。
下記のスライドは STORES の EC 本部のみんなが日々大事にしている考え方です。STORES のオーナーさんの好きなこと熱中できることやこだわりたいことにフォーカスできるための改善を行い、テクノロジー・デザインの力で支えていきたいと考えています。
開発技術 & 開発組織 について
開発パートの説明では技術スタックやインフラ構成、開発組織の体制やカルチャーについてお話をさせていただきました。下記はカルチャーに関するもののスライドです。
印象に残っている質問
カジュアル面談の最中は常松さんからは核心に迫る鋭い質問をたくさんいただきました。どんな質問が来るかというのを打ち合わせしてなかったので、見ていただいた方にはわたしが頭をフル回転させ回答している様子を楽しんでいただけたのではないでしょうか。
見ている方にとっても有意義な質問を常松さんから投げかけていただいたことで、「カジュアル面談と言うよりは対談みたい」と感想をいただくような雰囲気にイベントを昇華していただけたと感じています(重ねての感謝)。
その中から印象に残っている質問を2つほどご紹介します。 (録画が残ってないのでたしかこんなことを喋っていたはずという回答を記載しています)
ECの競合に対する強みについて
Q 「ECは国内も数社競合他社があり、海外からはShopifyさんという存在がある中で、STORES の強みはどこだと考えていますか?」
A 「ご質問を頂いたとおり、利用者の方に STORES をご検討いただく際、国内外含め比べている競合他社は複数たしかに存在します。STORES がその中でユニークな存在だと考えているのは、一社の中にEC・決済・予約という複数の事業が存在することだと考えています。現在は独立した事業ですが、プラットフォームとしての開発グループが存在し、これらの事業をプラットフォームでつなぐ動きを現在推し進めています。
具体的にはECをもともと使っていたオーナーさんが実店舗運営を開始される際に STORES 決済をご利用いただくとよりスムーズな体験になるようなメリットが生まれる環境を作っていきたいと考えています。お店をやっていく上で必要となる機能を STORES プラットフォームという形でこれから提供できたらと考えています。この世界観は STORES が持っている強み、面白さになると考えています。
また今年はサポートが手厚くなるように力を入れています。こういうサービスに手慣れている方が全てではなく、興味をもったもののどうやって始めたらいいかわからないという方もいらっしゃいます。そういう方々をフォローさせていただくことでECを実際に使う体験をスムーズにできたらと思っています。プロダクトの改善でも利用開始のオンボーディング部分はわかりやすくなるよう日々改善を行っています。」
入社して得られるものについて
Q「STORES に入社して退職する時に持ち帰ることができるものはなんだと思いますか?」
A「おぉ...これはなかなか難しい質問ですね。得られるキャリアという意味の質問だと理解してお答えしてみますが、これはなんというか日々自分でもメンバーに対してよく考えるテーマなので、本当にものすごく良い質問だなと感じました 笑。
ちょっと私個人の気持ちということにはなってしまうんですが、私はこの会社に入社したのは Bracket という社名のときで社員は約20人ぐらいのときでした。今だいたい350人ぐらいいるので入社してからで17倍とかになってます。変化はかなり多くてすごくいろいろなことが変わったなと思います。一方でSTORES のチームはそれでも空気とか雰囲気みたいなものは連続性があるまま大きくなれているのはすごくいいなと思っています。
その背景があった上で「持ち帰るもの」のお話をすると、このような拡大を続けているので色々足りてないものがあります。作りながら一生懸命走っているというのが正直なところです。そういう状況なのでやらなければいけないことは無数にある状態ですね。私としてはこれってすごく恵まれている環境だな、またはめったにない事業状態だなと考えています。1事業の中でも人もサービスも大きくなっているのに、同じような事業が3つあり、かつ横断でプラットフォームも走っている。まず1つ「こういう事業環境で考えながら走るという経験」は得難いものだなと感じています。
先程やらなければいけないことは無数にあるといったのですが、そんな状況なので自分が予想もしてなかったことを任せてもらって実行したりしています。そんな感じでやりたいことは開発に関しても組織に関してもいっぱいあるので、手をしっかり上げてくれれば任せてもらいやすい環境なのかなと思っています。この解決したい課題がたくさんありそこに手を上げれば経験を積めるというのが2つ目のいい環境かなと感じています。
エンジニアの自分としては社内には自分より実装・設計等々に詳しいエンジニアがたくさんいるためそういう人の思考に触れることができるのもすごくありがたいことだなと考えています。
私自身の体験となってしまいますが、このあたりがもし自分が退職することになったら経験したこととして記憶に残ることなのかなと思います。」
カジュアル面談を思い出しながら回答を書いてみたのですが、ちょっと思い出して汗を書いてしまうぐらい緊張しました。 カジュアル面談を見ていただくことは今までにない経験でした。また常松さんとお話をさせていただき、質問を通して自社のことを改めて考えるきっかけになった部分がありました。 自社イベントではありますが、とても貴重な経験になったなと感じています。見ていただいた方にも何か持ち帰ってもらえるものがありましたら幸いです。
雑談会パート
雑談会パートでは STORES の開発メンバー4人(フロントエンド・バックエンド・SRE)にパネラーとして参加してもらいました。
テーマ質問は3つ設定し、こちらも忖度なく自由にお話をしてもらいました。会話の一部になりますがご紹介します。
STORES のカジュアル面談・面接をうけてみてどうだったか?
司会 「今回カジュアル面談というのがこのイベントの大きなテーマだったんですが、みなさんのカジュアル面談や面接は実際どのような感じでしたか?」
森弘 「入社して3年ほどたっていて昔のことなんであんまり覚えてないんですが 笑 面談担当者と音楽の趣味が合ってその話でもりあがった記憶がありますね。」
梅木 「ずっとフロントエンドチームがある、またはフロントエンドエンジニアが活躍している会社を探して、転職活動をしていて、やっと行きたいと思える会社を見つけた気分になった。他の会社はフロントエンドがいないか、いても1人2人だったので、9人いると聞いたときは、面接受けたいなと思った。」
小林 「面談や面接をしたときの情報が次の面接官にちゃんと情報共有されてるなーと感じた。こういう情報がちゃんと共有されている会社はちゃんとしているので問題なさそうだなと思った。あんまり面接してる感はなくて雑談して終わるみたいな印象を受けた。」
北原 「私は最終選考を終えたあとに CTO とカジュアル面談をしました。CTOとは音楽、趣味とかの雑談をした面接では終始みなさんが自分たちが作っているサービスが好きなんだなっていうのがとても伝わってきました。直近抱えてる課題を教えて頂き、どう向き合うかなどを赤裸々にディスカッションしたので、入社したあとに SRE として何をやるかイメージしやすかった。」
入社を決めた理由は?
司会 「そんなカジュアル面談や、面接を経て入社されたとおもうんですが、みなさんが入社を決めたきっかけはどんなところでしたか?」
森弘 「バンド活動をする中でこだわりを持ってやってみるものの一般の受けがよくなくて、生計を立てられないミュージシャンをたくさん見てきて、もったいないと感じてました。hey ではオーナーさんのそのこだわりを大事にしたいという考えを持っていてそこに共感しました。自分もそのこだわりを応援したいと感じた。」
梅木 「結局UI改善チームの人の良さで決めました。いくらフロントのエンジニアがいるといっても、人と合わないと、環境を変える意味がないと思っていた。内定承諾前にチームランチに参加して楽しかったので、承諾した。」
小林 「面談・面接で不満に感じることなくスムーズに選考が進んだ。課題の話をきけたのが良かった。スクラムをうまく回すことについて課題感があるという話を聞いて、スクラムマスターをやっていた自分の経験が生かせる場があるのを感じた。」
北原 「皆さん自分たちが作っているサービスが好きなんだなーというのが伝わったのが決め手になりました。実は選考中だいぶソーシャルストーキングしました。 笑 Store visitという福利厚生があるんですが、これはサービスを好きになるチャンスを会社が提供になっていてよい。好きだし思い入れがあるのでぶつかり合いながらでも良いものを作れると感じた。」
入社してみてギャップはあったか?
司会 「面接や面談のなかで社内のメンバーとたくさんお話をしたとおもいます。そのなかで実際入社したときのギャップはありましたか?」
森弘 「当時はまだテックブログなどがなかったので中のエンジニアたちはどれくらいのレベル感なんだろうと思っていたが、入ってみると想像以上にハイレベルな環境だと感じた。」
梅木 「全くなく、良いところも悪いところも全部面接や人事の人から聞いた通りだった。」
小林 「自分は意見を言うときあえてインパクトの強い言葉を選んでしまうくせがある。今一緒に開発しているがメンバーが突拍子もない提案や意見にも真摯に受け取って一緒に考えてくれるなと感じた。」
北原 「入ったあともイメージは変わってない、みんなサービス大好きそう。 入社後はキャッチアップが爆速にできた。まだ1回しか出社していない。ドキュメントの文化がすごい。チーム間の壁を全く感じないのも入社後感じました。別部屋の Slack に適当に質問投げたら爆速で返事があったりします。変化が多いという話を事前に聞いていたけどめっちゃ協議された上の変化だし、それもドキュメントとして試行錯誤が残ってたので全然気にならなかった。 」
自社サービスが好きな人が多い
私も聞いていて知らない話がたくさんあり新鮮でした。#heytalk - twitter に観覧者から投稿があったのを拝見するとメンバーが自社サービスのことが好きな感じや、自社のサービスを使ってもらっているオーナーさんのところで割と普通に買い物とかしている様子が伝わってすごくやってよかったなと思いました!社内のいいことをお話するのはちょっと気恥ずかしいですね。
アンケート結果
イベント終了後、観覧いただいたみなさまにアンケートのご協力をいただきましたので、 一部ご紹介したいと思います。
■ 本イベント全体の満足度を教えてください
■ 公開カジュアル面談については満足いただけましたでしょうか?
- いただいたご感想(一部)
- カジュアル面談ってこんな感じなんだ!と空気感を味わえて良かったです。企業側から、面談を受ける人に聞きたい事とかをもっと知れたら良かったなと思いました!
- カジュアル面談の雰囲気を掴みつつ、御社の事業についても知ることができて良かったです。
- 勝亦さんと常松さんがともに良きマネージャーで視野が広くて奥の深い面談になっていたと思います。hey 社さんのサービスに対する姿勢がよくわかりました。
- 他社がどうやってカジュアル面談に取り組んでいるかの雰囲気がわかっておもしろかったです。属人性を排除するところと担当者の個性に任せる部分のバランスが肝なのはどこも似ているなとも感じました。とても参考になったのでアーカイブ提供など考えてもらえると幸いです。
かつまたコメント:アーカイブなのですが、録画を残しておくことを忘れておりまして...私達も録画を残しておけばよかったと反省しているところです...すみません。
■ STORES エンジニアによる雑談会は満足いただけましたでしょうか?
- いただいたご感想(一部)
- heyのカルチャーの魅力が伝わってきました。
- みなさんが愛を持ってサービス開発に取り組まれていること、そして、だからこそ利用者さんにバリューを届けられているのだということが感じられる雑談会でした。
- リラックスした雰囲気が非常に良かったです。質疑応答など事前に盛り上がる仕掛けがあるとより良いかもしれないです。
- 各領域ごと、年次も異なるエンジニアの方のリアルな会社への印象などを話されていて、偏りがなく聞くことができました。
かつまたコメント:雑談会の中から空気感のようなところを見ていただけたという意味でとてもいいイベントになったのではないかと私も見ていて感じました。
アンケートのご協力をいただいた皆様ありがとうございました!
これからもイベントをやっていきます!
hey ではこれからも定期的に技術的なものや今回のようなものなど様々なイベントを企画して、自社の学びを皆様に還元できたらなと考えています。
次回イベントが決まりましたら改めて告知させていただきますのでぜひご参加いただければと思います。
カジュアル面談を受けてみたいと思ったかたは!
ぜひぜひこちらの募集サイトからご連絡ください!!@katsumata_ryo にご連絡いただいても構いません!
おまちしておりまーす!