こんにちは。STORES で採用人事をしている @MarieMukohara です。
今年 STORES では24卒エンジニア入社者向けに研修を実施しました!この記事では、技術研修の一部内容を公開します。
ポテンシャル採用の研修の目的
STORES ポテンシャル採用で入社された方は、実務インターンなどで一定の技術力がある方がほとんどです。研修では、技術的に更に広く深い視点を身に着けてもらうことはもちろん、社会人としての基本的なスキル・スタンスも学んでもらうことを目的として実施しました。
22卒、23卒で入社したエンジニア社員、受け入れマネジャー・メンターの皆さんにもヒアリングを実施し、入社後活躍いただくために重要な以下の力を定義し、研修のコンテンツを設計しました。
実務を進めるうえで必要なベーススキル・スタンス
ロジカル・シンキング
ロジカル・ライティング
タスクコントロール
CSの基礎知識、STORES で利用されるプログラミング言語知識
前者のベーススキル・スタンスは 4/3(1日間)のビジネス研修で、後者を 4/4 - 4/10(5日間)の技術研修で学んでもらえるようにしました。特に、技術研修では総勢20名!の講師陣と一緒に1からコンテンツを作成しました。
技術研修では、具体的に以下の内容を取り扱いました。
実務上でいつでも振り返ってもらえるポータルになればと、全てGitHub上にテキストを残しています。
- Welcome to STORES Tech div(テクノロジー部門の紹介)
- 業務で扱う情報とコミュニケーション
- コンピュータとインターネット
- Webセキュリティ
- プログラミング言語基礎(Ruby)
- プログラミング言語基礎(TypeScript)
- プログラミング言語基礎(Swift)
- データベース
- Ruby Hack Challenge
- チーム開発演習
さらに、ランチタイムにはテクノロジー部門のシニアマネジャーとランチをしたり、22卒の先輩エンジニア社員からのLTや、懇親会なども実施。入社者が縦と横にも繋がりを広げてもらえる内容にしました!
技術研修の様子を覗き見!
今年入社の3名はバックエンド、フロントエンド、Androidとそれぞれ得意な領域が異なります。
STORES では役割を越えて開発を行うこともあるため、「プログラミング言語基礎」として STORES で使われることもあるRuby/TypeScript/Swiftについて現場社員が講師となって講座を行いました。それぞれの言語の特徴を知り、実際に手を動かして使ってもらうワークを通じて理解を深めてもらいました。
また、大規模なソフトウェア開発をする上では欠かせない、データベースやセキュリティといった内容についてもしっかりと学びます。
Webセキュリティ研修では、実際に「他の人のレビューを改ざんしてみる」「XSSを発生させてみる」と言ったワークを通じ、どのようなリスクがどういった仕組みで起こっているのかを体感してもらいながら学びました。
さらに!技術研修3日目には、技術の深みや面白みを感じてもらうために、Rubyコミッターの @ko1さん、@mameさん、@shiaさん の3名を講師として「Ruby Hack Challenge」も行いました。
Rubyで書かれたプログラムは、Rubyのインタプリタ「MRI(Matz Ruby Interpreter)」を通し、実行されます。そのインタプリタに機能を追加したり、改良したりするという貴重な経験をじっくり5時間かけて行いました。
技術研修4日目と5日目には、GitやGitHubといった基本的なツールの使い方についておさらいしたあと、実際にチーム3人で開発を行ってみるというコンテンツも。
「社内アプリケーションをつくる」というテーマで、想定ユーザーにヒアリングもしながら3人で知恵を出しながら開発を行っていました。3人が作成した投票アプリの「ストVOTE」は早速社内でもいろんな方が使ってくれました!
おわりに
最後に、研修に参加した3人のコメントをご紹介します。
太田さん
毎日充実しており、濃厚だった。同期や懇親会でいろんな人と話をする中で、同じエンジニアでも違う価値観で仕事に臨んでいる人もいる、いろんな人がいることがわかった。開発ワークではチームで振り返ってもそれぞれの個性が違う中で動くものが作れた体験ができてよかった!
間瀬さん
どの研修も知識が曖昧なところも多かったので学べたり知れたのでたのしかった。研修でのいろんな方とのコミュニケーションを通して言語化能力が少し身についた気がする。懇親会でも知らない人と交流していたところから顔がわかる、話せるくらいになれた!来月はRubyKaigiがあり、知らない方に話しかけるのはちょっと不安だったが、気持ち的にもいけると思えるようになった。RHCは感動した。自分はRubyを使う機会が多いので、Rubyを作るなんてできると思わなかった。ローカルでRubyが変わったというのはハードルが高くてできないと思ってたのでやれてよかった!
袴田さん
Working Out Loudが印象的。交流する方に多く聞いたこと。頼る目当てでやるわけではないが、自分がやっていることが外から見えることって年次関係なく大事なことなんだと思った。一番印象的なのは最後の開発ワーク。わからない中で自分のアイデア(投票した人をアイコンにしたい)も選んでもらえて嬉しかったし、それぞれの得意分野での貢献ができてよかった!
今期は導入研修とビジネス研修に加えて、STORES では初めて技術研修を行いました。総勢20名もの社員のみなさんの協力を得ながら無事実施ができました。来年は更にパワーアップさせていきたいと思います!
また、今期もポテンシャル採用(中長期インターン&本選考)実施中!ぜひこちらも応募ください^^