hey Product Blog

こだわりを持ったお商売を支えるプラットフォーム「STORES」の開発チームによる技術ブログです。

エンジニアリング側の声を正しく聞き入れないと、本当にいいプロダクトは作れない【ep.11 #論より動くもの .fm】

CTO 藤村がホストするPodcast、論より動くもの.fmの第11回を公開しました。今回はCRM事業部の内田と、事業サイドがエンジニアに求めるものについて話しました。

論より動くもの.fmはSpotifyApple Podcastで配信しています。フォローしていただくと、新エピソード公開時には自動で配信されますので、ぜひフォローしてください。

 

 

テキストで読みたい方は下記からどうぞ。

CTOの隣で働き続けた11ヶ月間

藤村:こんにちは、論より動くもの.fmです。論より動くもの.fmは、STORES を運営するヘイ株式会社のCTO藤村が技術や技術に関係ないことについてざっくばらんにお話しするPodcastです。今日はちょうど1年ぐらい、真隣に近いところで一緒に働いていた内田皓大(うちだこうだい)さんをお招きしています。よろしくお願いします。

 

内田:よろしくお願いします。

 

藤村:自己紹介とheyで何をやっているかをお話いただけないでしょうか。

 

内田:改めまして内田皓大と申します。heyには昨年の10月に入社したので、ちょうど11ヶ月くらいの社歴です。入社してから11ヶ月間、藤村さんとほぼ真隣でお仕事をしていて、CRM事業部門にて事業責任者を務めております。よろしくお願いします。

 

藤村:ありがとうございます。前職では何をしてたんですか?

 

内田:heyの前は某情報大手IT企業に勤めておりました。

 

藤村:そこでも事業をみていたんですか?

 

内田:事業責任者ではないんですが、事業を俯瞰的にみる仕事をしていました。

 

藤村:なるほど。去年の10月、皓大さんがSHOP FORCEのオフィスに来た時、僕はいましたっけ?

 

内田:いましたね。私が行ったのが10月2日だったので。

 

藤村:説明すると、今、僕らは STORES ブランドアプリ というプロダクトを運営しています。お店とお客さんが繋がるアプリで、ポイントを貯めたり、買い物ができて、今は猿田彦珈琲さまなどに導入いただいています。CRM事業部門はその STORES ブランドアプリ を担当しているチームです。成り立ちを説明すると、去年からSHOP FORCEさんがheyに仲間入りして、そこから STORES ブランドアプリ ができました。仲間入りした直後から、SHOP FORCEの中目黒オフィスに毎日詰めて、色んな事を相談したり、やったりしていたっていう感じですね。

 

内田:そうですね。まとめてくださってありがとうございます。

 

藤村:なんとなくいい感じにまとめられるようになって、大人になったなと思いました。

 

内田:(笑)

 

藤村:第一印象ってどんな感じだったんですか?皓大さんってエンジニアと仕事するのが初めてですよね?

 

内田:初めてですね。直接やりとりさせていただくのは。

 

藤村:エンジニアってどう見えるのか、どう感じるのかを聞いてみたくて。

 

内田:第一印象ですよね。藤村さんは入社前から知っていたので「あ、藤村さんだ!」という感じです。エンジニアさんってビジネス側の人間からするとコードをガリガリ書かれているイメージがあったので、誤解を恐れず申し上げると、少しとっつきにくいところもあったりするのかな?なんてことを先入観として感じていました。でも、お話してみると全くそんなことなかったですね。

 

藤村:エンジニアってどんな人にもフランクに、専門的な技術的なことを一生懸命説明してくれる人が多いですよね。

 

内田:そうですよね、本当に。めちゃくちゃいい方ばかりだなと感じています。

 

藤村:そんな中でも、エンジニアってこういう目線や観点でものを考えるんだなって感じることはありましたか?

 

内田:そうですね。構造的な思考をされるのはお話しをしていて強く感じますね。それは会話の中だけじゃなくて、みなさんが書かれるドキュメントひとつとっても、すごく構造立てられていると感じます。入社してから驚いたことのひとつではありましたね。

 

藤村:なるほどな。構造的にものを捉えた上で、それに基づいて何かをしないとハチャメチャなことになるっていうのは、プログラミングやエンジニアリングあるあるなので、そこは強いかもしれないですね。ビジネスの人よりも強いですか?

 

内田:ビジネスの中でも担当されている職種によって、この辺りのケイパビリティは変わってくるとは思います。例えば営業の方だと、考えたことを言葉にして伝えることにすごく秀でてらっしゃるので、自然に構造化されていたりします。でも、いざドキュメントにしようとすると苦労される方が多かったりするんですよね。逆にビジネスの中でも事業企画のような仕事をしてたりすると、構造的な思考は磨かれていったり。エンジニアの方々はそういうことがナチュラルにできていると感じますね。

 

藤村:僕は話す時に「1、2、3があるんですけど、まず前提が1」みたいな、やたら構造化されたものの話し方をしがちですね。なんだけど、途中でこんがらがってきたり。

 

中長期的な制約条件になり得るものが何かを正しく議論したい

藤村:エンジニアと働くのも初だし、システムが事業の中の大きなコンポーネントを占める、かつそれを直接触らないといけない、変更しながらやらないといけないというのも初めてだと思うんですけど。システム、ソフトウェアが真ん中にある事業をやってみて、発見はありましたか?

 

内田:プロダクトがここまで事業の制約条件になり得るところに入ったのは初めてだったので、物事の判断基準や優先順位の付け方はアンラーニングしないといけない部分はあったかなと思いますね。

 

藤村:僕は皓大さんと働いていて、ソフトウェアと一緒にやる事業ではこういうことがあるんだよね、みたいな話を折りに触れしていたと思うんですが、皓大さんが素早く理解してしまうから歯ごたえがなかった。

 

内田:藤村さんの説明がものすごくわかりやすかったんですよ。前職だと成熟したメディアや事業を取り扱っていたので、基本的には上がってくる数字やデータの中から改善できるレバーを探して、そこをいじっていくことが連続的な成長を考える上でのポイントでした。たまに非連続な成長を考える時には数字とは別の戦略観点で物事を考えるんですけど、その時も割とソフトウェアとかプロダクトが制約条件になるケースがなかったので、今回は大きな学びがありましたね。

 

藤村:あとは、ソフトウェアを資産としてどう準備していくのかがありますよね。

 

内田:おっしゃるとおりだと思います。

 

藤村:今、皓大さんは事業責任者として、事業の成功に責任を持つ立場じゃないですか。

 

内田:はい。

 

藤村:事業責任者から見て、エンジニアでカウンターパートに立つ人、エンジニア組織の長や技術の責任者に期待したいことってどんなことがあるんですか?これやってほしい、これは考えてほしい、ここは任せたとか。

 

内田:めちゃくちゃ難しい問いですね。パッと思い浮かぶところで2つあります。ひとつが中長期的な制約条件になり得るものがなんなのかを正しく議論、相談させていただきたい。ふたつめが技術やプロダクトってこういうものだからという押し付けではなくて、こちらがわからないなりにも、目の前の事象を説明をしようとするスタンスを示してくださること。この2つが個人的には大切というか、ありがたいなと思ってて。藤村さんはどちらも満たしてくださってるんで本当に感謝しています。

 

前者の部分だと、例えばスケーラビリティの観点とかがまさにそうで。このままユーザー数、事業者数を右肩上がりに伸ばした時にどこかで採算が悪化する、そもそもビジネスとして成立しなくなる、といった前提条件が今のタイミングでわかっているかいないかって事業判断に直結すると思うんですよね。

 

今のままでシンプルに伸ばせるのであれば、それは当然ありがたい話ではあるものの、3年後それじゃ成り立たなくなるのであれば、短期の成長を削ってでも、そちらに投資をしていくべきだと思います。この辺りは技術に対する理解がない立場からすると、教えていただかないとわからない側面でもあるので、適切に示唆いただけるとありがたいですね。もちろんこちら側も情報を取りにいく前提ではあるんですけど。

 

藤村:そうなんですよね、やっぱりそこは技術の専門家として必要な仕事ですよね。事業の経営に中長期的に大きなインパクトがある所じゃないですか。もちろん目の前のデリバリーも超重要なんだけど、結局事業がスケールすると詰むみたいな感じになるとつらいし。

 

内田:うん。

 

藤村:スケールしないっていうのもそうだし、ソフトウェアデリバリーの速度がめちゃくちゃ下がるとかも詰むじゃないですか。

 

内田:そうですね。

 

藤村:そこら辺の情報をちゃんと事業側にアップデートできるかっていうのは重要ですよね。

 

内田:おっしゃる通り、ビジネスだけしか知らない方ですと、短期でここまでいけるんだったらやった方がいいじゃん、何でやらないのっていう意思決定になると思うんですけど。それを短期的には排除してでも未来の成功に向けて優先すべきものがあるよねっていうことを適切に議論できるとうれしいなと思います。エンジニアリング側の声を正しく聞き入れて、判断をしていかないと、本当にいいプロダクト、成長していくプロダクトは作れないのかなと最近感じてますね。

 

藤村:そこをちゃんと求めてくれる人を探すのは、以前起業した時に見ていましたね。事業上、中長期的に必要な技術的な問題点やフィードバックを求めているかは、僕のエンジニア側からみた事業サイドの人材の判断基準だったりするんですよ。

 

内田:たしかにそうですよね。そもそも事業側に聞き入れる土壌がないと話そうとする気持ちも失せると思います。

 

藤村:もちろんエンジニア側も、経営的にどういう課題なのかを説明して、理解してもらって、コンセンサスをつくる。CTOという立場ではそれはどんな場合でもやらないといけないので、マストなんですけど、「押忍」って感じで話が通じるのが一番いいですよね。

 

内田:そうですね。そういうことねっていう。

 

藤村:後者の方もそうですよね。起きてる事象や課題を適切な抽象度で説明する必要が僕らエンジニア側にもあるし、できればわかってもらいたいしっていうのがあるので。

 

内田:そうですね。この一年はその観点においては全くストレスなくというか、むしろ大変仕事しやすくて、みなさんに感謝しております。

 

藤村:いろんなタイプのエンジニアも、マネジメントレイヤーの人もいて、僕が必ずしも正解ではないと思うので、色々今後の人生楽しんでいただければ…という謎のまとめになってしまった。時間の都合でもう終わりになるんですけど、事業責任者 vs CTOの観点の話は広がりそうですね。

 

内田:そうですね、お酒飲みながらやったら尽きないですね。

 

藤村:またどこかで。

 

内田:はい、ぜひよろしくお願いします。

 

藤村:今回はちょっと駆け足なんですけども、僕が1年くらい一緒に働いていたCRM事業部門の内田皓大さんに話を聞きました。ということで、論より動くもの.fm、今日はこれで終わろうと思います。ビジネスの人と話すのも、客観的に見れてとても面白かったのでまたやっていこうと思います。皓大さん、ありがとうございました。

 

内田:ありがとうございました!

 

藤村:みなさん、ごきげんよう。(完)

 

 

次回の更新もお楽しみに!