はじめに
こんにちは。 リテール開発本部の永尾です。
弊社は 2023 年 8 月 31 日 に STORES のネットショップとレジ、ブランドアプリの連携機能をリリースしました。
今回リリースされた連携機能は、ネットショップとレジのリテール事業部と、ブランドアプリの CRM 事業部という異なる事業部が関わる横断プロジェクトでした。
事業部を跨ぐことによる難しさを感じたと同時に、それらに対して円滑に進めるため様々な工夫も行なってきたため今回はその一部をご紹介できればと思います。
工夫や良かった点
スクラム
本プロジェクトは2つのチームが共同で開発を行うためチームの規模が大きくなります。そのため従来のスクラムのまま行うのではなく、複数のスクラムチームが協力して開発する LeSS のエッセンスを導入しました。
詳しくは以下の記事をご参照ください。
バックログ管理
複数の小さなスクラムチームが協力してプロジェクトを進める LeSS ではバックログの依存関係や進捗の確認などが難しくなります。
そこで私たちは GitHub Projects を用いることで効率的にバックログ管理を行うことができました。
こちらも既に記事がございますので、詳しくは以下をご参照ください。 product.st.inc
両事業部参加の相談会
横断プロジェクト発足に伴い専用の Slack チャンネルが作成され、基本的なコミュニケーションはその中で行われました。
ですが、その中で非同期のコミュニケーションでは難しい内容や、非効率な内容があることに気づき両事業部が参加する同期的な相談会を実施するようになりました。
進め方は、メンバーが同期的に話したい内容を事前にドキュメントに書き記し、その内容について相談会で議論を行うといった方法をとりました。
同期的なコミュニケーションの特性上、話し合いながら進めることができるためデータ連携や移行といった考慮すべき点が多く複雑な内容に対しても効率的に議論を進めていくことができました。
その他にも両事業部の全開発メンバーが参加しているため、プロジェクトチーム全体で内容を共有できたことが良かった点として挙げられます。
同期、非同期なコミュニケーションの特性を活かし上手く活用する必要はありますが、このような相談会は良い取り組みだったと感じます。
スプリント単位の成果物お披露目会
スプリントレビューのタイミングで 開発やデザインの成果物をデモとして、チームへお披露目する場を設けました。
ネットショップ やレジ、アプリが実際に連携している様子を見ると、やはり嬉しいものがあり、完了まで 一歩一歩進んでいることを実感することが出来、チームの士気を高めることに大きく寄与しました。
合同QA
普段は主にオンラインで業務を行うことが多いのですが、リリース前に横断プロジェクトの開発メンバーがオフィスに集まりQA を実施しました。
この取り組みの体験はとても良く、役割の分担や、仕様の確認などのコミュニケーションのハードルがオンラインよりも下がり活発にされたように思います。
それ以外にも、QA を行うことで新たに発生した必要な作業などに関してその場でコミュニケーションをとり迅速に対応することも出来ました。
また、オフラインで集まることで普段以上にカジュアルな会話が増え親睦を深めることが出来たことも良かった点と思います。
まとめ
事業部を横断するようなプロジェクトでは、コミュニケーションのハードルが上がり、チームの足並みを揃えることも難しくなることが多いと思います。
その為、いかにコミュニケーションの質を高め、チームの認識にズレをなくせるかが重要かと思います。
事業部横断プロジェクトという楽しくも、難しい、やりがいのあるプロジェクトが今後も STORES では多く行われていくと思います。
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