STORES Product Blog

こだわりを持ったお商売を支える「STORES」のテクノロジー部門のメンバーによるブログです。

try! Swift Tokyo 2026に参加しました

はじめに

STORES 決済の iOS アプリ開発を担当している栗山(@kotetu)です。

try! Swift Tokyo 2026 が終了して 1 週間以上が経過しましたが、 3 日間お疲れ様でした!フル参加した自分にとっては今回も非常に濃い時間を過ごすことができました。

本日は、「STORES メンバーから見た try! Swift Tokyo 2026」というテーマで try! Swift Tokyo 2026 を振り返りました。

try! Swift Tokyo について

try! Swift Tokyo は、Swift を利用する開発者向けの国際的なカンファレンスです。 Swift 関連の知識やスキルを共有したり、開発者同士の交流の場として毎年世界中から参加者が東京に集まります。

tryswift.jp

2016 年に第1回が開催され、今年は 10 周年の記念イヤーでした。昨年に引き続き、立川ステージガーデンで 4 月 12 日から 14 日までの 3 日間の日程で開催されました。

try! Swift Tokyo 2026 スタッフの皆さん

STORES メンバーと try! Swift Tokyo 2026

try! Swift Tokyo 2026 の Organizer として STORES メンバーの @AkkeyLab さん、当日スタッフとして同じく @huin さんが参加しました。2 人ともカンファレンスの盛り上げに大きく貢献していて、同僚として大変誇らしく感じました。

スタッフとして参加した2人を囲んで

@AkkeyLab さんは最終日の 4 月 14 日がお誕生日とのことで、ステージ上で松舘さんをはじめとする皆さんにお祝いしてもらっていました。改めてお誕生日おめでとうございます!!

また、iOS エンジニアを中心に今年も多くの STORES メンバーが参加しました。

参加した STORES メンバー

印象に残ったセッション・出来事

ここからは try! Swift Tokyo 2026 に参加した STORES メンバーに印象に残ったセッションや出来事について語ってもらいました。

いわい

どのセッションも非常に学びが多く面白かったです。

なかでも、Ryo Tsuzukihashi さんの 「GeoJSON×SwiftUI:地図を“美しく”描くための技術」は、個人で開発されている、 写真を地図の地形に合わせて切り取り地図上にパズルのように配置して視覚的に旅の思い出を記録・共有できるアプリ というアプリのアイデアも面白く、初めは手作業で都道府県の座標を調整していたものを、GeoJSONとAIを使い効率的に対応するようにした話など、とても実践的でわかりみの深いトークでした!

このような技術カンファレンスはセッションだけでなく、友人や知人と久しぶりに再会し、近況を共有できる貴重な場でもあります。 とても楽しい時間を過ごすことができました。また来年も参加したいと思います!

marcy731

2024,2025と当日スタッフをしていたので、久しぶりにゆっくりトークが見れるtry! Swiftでした。

中でも最後の Adam Lyttle さんの 「App Storeを前提としたオンボーディング設計」 はとても刺激的で、個人的にとてもモチベーションが上がりました。ベイビーシャークのあの耳に残る軽快な歌と水族館での課金プロセスの例がとても分かりやすく、アプリにおいてオンボーディングの重要性を再認識しました。と同時に私も今年は個人開発をしてリリースしてみようというモチベーションが湧きました。try! Swift後も Adam さんのYouTubeをずっとみていました。100万ドルは夢があるw

また初日の 「Foundation Modelsでアプリを強化する」 というワークショップもとても分かりやすく、勉強になりました。特に普段利用しているLLMと同じ感じで利用するのではなくon DeviceのLLMという特徴をよく理解した上で、シンプルなプロンプトが大事というのは、なるほどなと感じました。サンプルのアウトプットもプロンプトに乗せると良いというのも、試してみたいTipsでした。

来年のtry! Swiftも楽しみにしています!

nekowen

特に印象が残ったセッションは「Why is SwiftUI like that?」です。 Viewの切り替えによるアニメーションの挙動や、Viewのサイズがどのように決まるのかという仕様をSwiftUIの裏側の仕組みに踏み込んで解説していてとてもわかりやすく、SwiftUIを触るモバイルアプリエンジニア必見のセッションだと思いました。

@miichan_ocha

Swiftの型システムはAIエージェントをどう導くのか」が特に印象に残っています。こちらはSwiftの型システムがAIエージェントにどのような良い影響を与えるのかに関するセッションでした。SwiftのthrowsによってAIエージェントのエラーハンドリングの正確性が高くなるお話などがとても面白く、AIの観点からSwiftの型システムを見つめ直す良い機会となりました。

enomoto

今回の try! Swift で特に印象に残ったセッションは「実践 CRDT」です。 CRDT とは、分散環境において複数人で同時に編集してもデータが競合を起こさないためのデータ構造です。複数ユーザが同期的に利用するノートアプリを開発するなかで、CoreData, CloudKit といった Apple が提供しているツールと CRDT を組み合わせて、快適に利用できる高品質なアプリを作るための様々な工夫が紹介されていました。 Ask the Speaker でも少しお話をうかがいましたが、セッションのなかで語られた以外にも、多くの技術的な判断と工夫が行われていることを教えていただき、とても興味を惹かれました。

soh

ワークショップの iOS Private Playgrounds が楽しかったです。数年ぶりにiOSのPrivate APIを触ったのですが、Tweak開発をしていた当時の感覚を思い出し、懐かしく感じました。やはりPrivateなものをHackするのは楽しい。

@Megabits_mzq_jp

Swift Concurrency Type System 最初の半分なんとかなったけど、途中から何もわからなくなりました!

今年一番できたことは、その場で firefox-ios に PR してその場でレビューしていただいてマージされたことです。以前 WebKit に PR しましたので、今 Firefox も加えて、いつか Chrome の何かにも PR したら全制覇かもしれません〜

github.com

yu

今年が初の参加でした!

初日の High Performance Swift ワークショップでは、パフォーマンス低下の原因を実際に Swift の実装から読み解きました。これだけ聞くと難しそうに感じますが、やってみると割とスッと理解することができたので、 Swift の実装を見る癖を付けたいと思いました。 またトークでは、普段個人開発などをしていて正直あまり重要視してこなかった、 i18n、アクセシビリティ、オンボーディングの大切さを痛感しました。

kotetu

YouTube に公開された動画を見ながら徐々にキャッチアップしていっている日々です。動画だけでなく、スライドや文字起こしを活用して内容のサマリーを AI にまとめてもらいながら動画を視聴できるので、イベント後のキャッチアップが本当にやりやすくなったと感じています。運営の皆さま、ご多忙の中、動画を迅速に公開していただきありがとうございました。

会場で見たセッションはどれも興味深いものでしたが、特に印象に残っているのは、Yusuke Kita さんの「Let AI Generate XCUITest Code」です。LLM を使った E2E テストコードの自動生成において、IR (中間表現) を用いてテストコードの品質を上げていこうという取り組みの話でした。Swift コンパイラでは、 Swift のソースコードからネイティブコードを生成するまでの過程で IR へ変換した上でネイティブコードを生成する仕組みとなっていますが、発表でのアプローチと Swift コンパイラのアーキテクチャとの間に親和性の高さを感じました。 STORES でも E2E テストを自動化すべくさまざまな取り組みを進めている最中というのもあり、とても参考になりました。

セッション以外にも、知り合いや元同僚と再会できたことや、2日目のパーティー会場で声をかけていただいた方と突発的に飲んだりと今回はいろんな方と交流することができました。いち参加者として、楽しい時間を過ごせました。ありがとうございました!

@AkkeyLab

こんにちは!try! Swift Tokyo Organizer のあっきーです。

ついに司会も今年で3回目。今回は司会用のネイティブアプリを開発して臨みました。さらに、Even Realities社のSmart Glassesを活用して台本を読むスタイルを取り入れ、下を向く回数を減らすなど、これまでの課題を技術で改善することができました。 毎年恒例になりつつある「トーク後の感想」でも触れましたが、どのセッションも本当に魅力的で、終始ワクワクしっぱなしでした。

最終日はちょうど私の誕生日でもあり、会期中やスタッフ打ち上げでたくさんのお祝いの言葉をいただきました。これまでで一番嬉しく、間違いなく記憶に残る最高の誕生日になりました。

@huin

実は、今回初めてスタッフとして try! Swift Tokyo に参加させてもらいました。 別のカンファレンスだともう9年くらいやってるんですが、違うイベントのスタッフは新鮮でいいですね!!

Day 2 はホワイエ (ホール外)、Day 3 はスピーカーを抜くカメラ担当ってことで、セッションを集中して聞く時間と余裕はそんなになかったのですが、休憩時間にはスポンサーエリアは多くの人で賑わっていましたし、パーティも会場の至るところで皆さんコミュニケーションされていて、楽しんでいただけてるのがよくわかりました。

知識だけでなく、こういう交流が生まれてるのを見るとスタッフやって良かった!と強く思えるので、良い時間を過ごすことができました。ありがとうございました。

まとめ

try! Swift Tokyo 2026 は、10 周年という記念すべき節目にふさわしい、充実した 3 日間となりました。

私個人としては try! Swift Tokyo 2017 からほぼ毎年参加してきました。参加者としてだけでなく、ときにはスポンサーブースにいたり、ときにはスピーカーとして参加したりと、自分にとっては様々な経験や出会いの場でした。他のカンファレンス同様、思い入れの強いイベントです。人生のフェーズが変わる中で自分自身の関わり方も変化してきていますが、来年以降も何らかの形で関わっていけたらと思います。

運営スタッフの皆さま、スピーカーの皆さま、そして参加者の皆さま、素晴らしい時間をありがとうございました。

そして、来年の try! Swift Tokyo でまたお会いしましょう!