STORES Product Blog

こだわりを持ったお商売を支える「STORES」のテクノロジー部門のメンバーによるブログです。

STORES 初のテックカンファレンス"New Engineering"の裏側をオーガナイザーのima1zumiと語る【ep.30 #論より動くもの .fm】

CTO 藤村がホストするPodcast、論より動くもの.fmの第30回を公開しました。今回は STORES が主催するテックカンファレンスについて、エンジニアのima1zumiと話しました。

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入社して一番初めにびっくりした開発環境

藤村:こんにちは、論より動くもの.fmです。論より動くもの.fmは STORES のCTOである私、藤村が技術以外のことについてざっくばらんに話すポッドキャストです。今日はima1zumiさんに来てもらいました。ima1zumiさん、こんにちは。

ima1zumi:こんにちは。よろしくお願いします。

藤村:よろしくお願いします。自己紹介からお願いします。

ima1zumi:今泉麻里と申します。2024年4月に STORES に入社して、今 STORES 予約 の開発を行っています。今日のトピックで言うと、RubyKaigiが大好きで、RubyKaigiで登壇したり、IRBやRelineというRubyのライブラリのメンテナーをやっています。よろしくお願いします。

藤村:よろしくお願いします。私はima1zumiさんのことを STORES に入社される前から知っていたんですけど、STORES はどうですか?3ヶ月ぐらい経ちましたよね。

ima1zumi:3ヶ月ちょっとですね。やることがたくさんあって、チャレンジできることが山盛りで楽しいです。

藤村:やることたくさんあるんだよな。

ima1zumi:本当にそうなんですよね。

藤村:どれからやろうかなバトルですよね。技術的に、プログラミング的に面白いものはありましたか?

ima1zumi:開発環境が最初に一番びっくりしました。複数のプロダクトをつなげるための STORES のDocker Composeがあるんですけど、謎の仕組みで動いています。今でもよくわかっていないまま、いい感じに動いてくれてるComposeに支えられています。

藤村:あれすごいですよね。

ima1zumi:すごいですね。

藤村:すごいですよね、と言うしか方法がないんですけど、説明すると、 STORES ってECサイト以外にも予約システム、お店のアプリなど、さまざまな事業があって、それぞれが統合されて動く場面が増えてるんですね。これをローカルで開発しようとするとDocker Composeのサービスが10個とかになっちゃうし、それぞれのリポジトリで設定ファイルを書くと、それぞれのものになって相互運用性も低いし、開発環境がそれぞれ違うのも大変になってしまう。そこで、統合して動かすための STORES Compose という社内向けの製品があって、それはローカルにあるものも動かせるし、開発環境にデプロイされてるものとつなぐこともできるようになっていて、make setupすると全部揃うような状況になってるんです。これはびっくりしますよね。

ima1zumi:びっくりしましたね。ローカルに立ててたものをサーバ上のものに繋ぎ替えることもやったんですけど、それもスムーズにできて、本当にいい感じに動くんだなっていうのもびっくりしました。

藤村:そうなんですよ。そういった開発環境を体験したい方は、ぜひ STORES という会社で働いていただければと思います。

最近ハマっているもの

藤村:最近、ima1zumiさんがハマってるものを聞いてみたいんですけど。

ima1zumi:アークナイツっていうスマートフォン向けのゲームにハマっています。その中のローグライクと言われているコンテンツにドハマりしています。アークナイツはタワーディフェンスゲームと呼ばれる、自陣のゴールがあって、そこに向かってくる敵を入れないように倒して自陣に入らせないようにするゲームです。

通常の場合はパーティーを組んでそのパーティーでマップに挑むみたいな感じなんですけど、ローグライクの場合はキャラクターを選ぶのにコストが必要で、パーティーを組むところからゼロからやるゲームです。強いキャラクターはそれだけ多くのコストを支払って呼ぶみたいな、デッキビルドからやるゲームです。結構ランダム性が高くて、このキャラクターが呼べたら絶対ここ攻略できてたのに、今回は呼べなかったからなんとか手持ちのカードでやりくりするしかないみたいな緊張感があってハマっています。

藤村:昔のソシャゲとは全然違う戦略性がありそうですね。昔から戦略性はあったか。

ima1zumi:頭使ってやってるなって感じですね。キャラクターの理解も、マップの理解も求められるんで。キャラクターはレベル上限まで育てちゃうとそれ以上強くならないんですけど、自分の理解が深くなると攻略がスムーズになるのが面白くて。マップの理解が進むことで、ここはこうやって敵が来るからここを押さえとけばOKみたいな、どんどん理解が深まっていくんですよね。自分自身のレベルアップが楽しいなって思ってやってます。

藤村:面白そうだけど、これ以上ハマるものを増やしてはいけないって思います。

ima1zumi:やり始めると1ヶ月ぐらい溶けるので、注意が必要です。

藤村:危ない危ない。何が面白いんだろうって思ってたけど、危ない面白さの予感がするので、この辺で話をやめて、僕は興味を持たないようにします。

STORES Tech Conf 2024 "New Engineering"のオーガナイザーになってみて

藤村:ところで、最近僕らは新しい取り組みとして自社開催のテックカンファレンスをやろうとしてるじゃないですか。"New Engineering"って言うんですけど、このカンファレンスでima1zumiさんにも中心的な役割の一つを担ってもらっています。ima1zumiさんが自社開催 STORES のテックカンファレンスでどんなことをやってるかを説明してもらえますか?

ima1zumi:私はコンテンツ企画分科会という、トークやポスター発表をどう進めていくといいだろうかということや、その他のコンテンツを考えてるコンテンツ企画分科会のリーダーをしているのと、集客分科会のメンバーとしての進捗管理だったり、社内のメンバーが集客をしやすくなるための取り組みを考えることをやっています。

藤村:ima1zumiさんと会う場所ってRubyKaigiとかが多いし、RubyKaigiで登壇してるのも知ってるんで、カンファレンスって参加することは多いと思うんですけど、やるほうは初ですよね?

ima1zumi:オーガナイザーは初めてです。

藤村:そうですよね。"New Engineering"の運営を一緒にやってくれないかと頼まれたとき、どんなことを思いましたか?

ima1zumi:来たか!って思いましたね。そういう取り組みをやることは聞いていたんですよね。やるんだったら自分も何か関わりたいなと思っていたんですけど、まさかオーガナイザーっていう形で来るとは思わなくて、ちょっとびっくりしました。

藤村:RubyKaigiとかでカンファレンスの楽しみ方をよく知っている人だなと思ってたんで、絶対ima1zumiさんのインプットとか意思決定がいいカンファレンスにつながるだろうなって思ったんですよ。

ima1zumi:実際私はカンファレンス大好きで、参加したことがある大きなものは、RubyKaigiとKaigi on Railsぐらいなんですけど、RubyKaigiのたびにすごい楽しい気持ちが盛り上がりすぎて、1ヶ月ぐらい平常運転に帰ってこれないんですよね。終わった後、RubyKaigiが終わらないって。

藤村:そういう人多いですよね。RubyKaigiの後にRubyKaigiからのリハビリでちょっと空白になってる。自分も割と人のこと言えないからな。

どういうふうなカンファレンスにしたかったか。ima1zumiさんのカンファレンスの好きなところとか、それを今回の"New Engineering"に反映したかったところってありましたか?

ima1zumi:RubyKaigiに参加しててトークの内容が全部わからなくても楽しめるなと思っています。その楽しさがどこから来るかというと、発表者のその分野への気持ちだったり、これが自分にとって面白いと思っているっていう熱い気持ちだったり。そういう話があると、自分が全然知らない分野でもこんなことを楽しくやっている人たちがいるんだっていうのを感じられて、楽しいんだなということをRubyKaigiから思っていて、 STORES のテックカンファレンスでもそんな発表が聞きたいなと思っています。

藤村:愛と知識と実績がある人の自分のやったことや興味あることの話が面白いのは、RubyKaigiにすごく色濃いけど、どのジャンルでも当てはまる話ですよね。

初めてのプロポーザル選定

藤村:もうプロポーザルの選定を終えているんですが、プロポーザル選びはどうでした?

ima1zumi:いやー大変ですね。プロポーザルだけだと、どういう話になるかを読みきるのは難しいなと感じましたね。全部面白いトークになる可能性がある、でも限られた枠しかないので、その中で選ばなくちゃいけないっていうのが難しかったですね。

あとは選ぶ側の気持ちっていうのを初めて経験したので、自分たちがこういうトークがあるといいなとぼんやり思っているような言語化してない願望にマッチするプロポーザルが来ると輝いて見えるっていうのは初めての体験で面白かったです。

藤村:今回は選ぶのが大変でしたよね。嬉しい悲鳴すぎるというか。2トラック欲しい気持ちにどんどんなってくるっていう。これは今すぐ聞きたいみたいな感じのものが多くて盛り上がりましたね。

ima1zumi:盛り上がりましたね。あとはプロポーザルを選ぶときに全員がいいっていうのをつけているものだけじゃなくて、偏りがあるものを見ていったのがとてもよかったなと思っていて。それぞれ聞けたので結構いろんな観点で見れたんじゃないかな。

藤村:誰かが偏愛しているプロポーザルは何か面白い点があるんじゃないかと思って、それを見れるようにしたかったんですよね。それで言うと、僕らがRubyKaigiで楽しんでるような、知らない面白い話を聞く場にはなりそうですよね。

ima1zumi:なると思います。詳細については知らないものもたくさんあって、どんな話が聞けるんだろうと今からワクワクしています。

藤村:いい意味で具体的な内容が多いので、それもまたシャープなラインナップになって楽しみですね。

ima1zumi:今の STORES らしいものになってるんじゃないでしょうか。

藤村:これからトークをみんなでブラッシュアップする時間が始まるわけですね。

ima1zumi:そうですね。

藤村:でもタイトルで大体これは面白くなるだろうと見えてるものも多いというか、確信を持てたラインナップになってるので仕上がりが楽しみですね。

ima1zumi:ですね。

藤村:ということで今日はima1zumiさんと STORES で開催するテックカンファレンス"New Engineering"のプロポーザル選定が面白いけど大変だったという話とかをしました。

"New Engineering"というタイトルなんですが、僕らは世の中にまだないソフトウェアを毎日少しずつ作っていると思っています。新しいエンジニアリングがたくさん STORES 内に転がってて、それはいろんな人が見ても面白いものだろうなと思って、こういうタイトルにしました。きっとNewなEngineeringを楽しんでもらえる空間になると確信しています。

ということで論より動くもの.fmを終わろうと思います。#論より動くものでご感想もお待ちしております。今日はima1zumiさんに来てもらいました。ありがとうございました。

ima1zumi:ありがとうございました。(完)


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