CTO 藤村がホストするPodcast、論より動くもの.fmの第20回を公開しました。今回は4月7日・8日に開催されたRails Girls Tokyo 15thに藤村がコーチとして、技術広報のえんじぇるがGirlsとして参加したので、参加した感想やコーチをしている理由を話しました。
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自分もプログラミングできるんだ!
藤村:こんにちは、論より動くもの.fmです。論より動くもの.fmは、STORES のCTO 藤村が技術や技術じゃないことについてざっくばらんに話すPodcastです。今日は先週末に Rails Girls Tokyo 15thのコーチとして僕が参加して、このPodcastのモデレーターのえんじぇるさんは生徒として参加してたんですね。なのでRails Girlsの話を参加者の立場、コーチの立場からお話してみようかなと思います。えんじぇるさん、Rails Girlsはどうでしたか?
えん:めちゃくちゃ楽しかったですよ。何が楽しかったんだろう。
藤村:それが聞きたかった。
えん:自分でちょっとプログラム書けるんだっていうのを体験できてよかったですね。
藤村:それがまあ楽しいですよね。
えん:挫折した経験があるんで。
藤村:過去に挫折した経験があるんですか?
えん:あります。新卒のときにPythonを書かなきゃいけないときがあったんですが、わからなかったんですよ。苦労して何某かの成果物を出したのかもしれないんですけど、本当にわからないながらやってて。プログラミングは自分にはできないって気持ちがあったから、今回ちゃんと何某かが公開されてすごい、できた!と思って。
藤村:いやー、動くと違いますよね、やっぱ。
えん:みんなハイタッチするじゃないですか!あれは気持ちいい瞬間ですね。
藤村:そうだよね、デプロイは一番気分がいいですからね。プログラミングの中で。
えん:そうですね。
藤村:他に何か発見とかあったんですか。
えん:他の発見は、技術広報としてどうなんだって話なんですけど、Active Record、gem、bundler、Git、Pumaとか、いろんな用語の意味をちゃんと教えてもらって、「あ、そういうことだったんだ」っていうのがめちゃくちゃスッキリしました。
藤村:ちょっとしたものをデプロイするのにも真面目に考えるとすごい予備知識が要りますよね。予備知識っていうか背景知識みたいなのが。
えん:(うなずく)バージョン管理の必要性、コミットメッセージとか、細かくデプロイするみたいな話ってめちゃくちゃよく出てくるけど、それがどういうことなのかっていうのをちゃんと理解できたのもよかったです。
藤村:なるほどね。バージョン管理がないと大変なことになることがわかると。
えん:コンフリクトってそういうことか!みたいな。
藤村:そうですね。
えん:コミットメッセージがないとみんな一生懸命(コードを)見ないといけなくなっちゃうんだみたいな。
藤村:そうそう。fixじゃダメなんだなっていうことに気づきますよね。なるほどね。
えん:あと学んでる最中、自分があまりにもメモを取らなさすぎて、それは反省してます。もっとメモを取っておけばよかったなと。インストールデーの前にインストールして、自分でなんとなくできたようなできなかったような感じなんですけど。それも手順をメモしてなかったので、後でコーチの人が一生懸命調べながら直してくれたっていう…。
藤村:なるほどね。libyamlが入ってなかったとかですね、きっと。
えん:yamlが入ってないことは自分で気付いて、ChatGPTとやりながら進めてたんですけど。ChatGPTに何を聞いてどんなエラーが出て、それに対して何を打ったのかみたいなのをちゃんとメモってたら、多分コーチの人はそのメモを見て、ここねってなると思うんですけど、一切メモってないから一生懸命調べてくれる、みたいになっちゃって本当申し訳ないなって思いましたね。
藤村:なるほどね。エディタでやってるとコマンドの履歴のファイルがあるんですよ。実はそれを見せると一番わかりやすかったかもしれないですね。
えん:なるほど。一番最初ターミナルでpassword:って出てきたとき、打っても打っても何も起きない、どうしようってところから始まってるんで。
藤村:コマンドを実行しても何も結果を教えてくれないしみたいな。
えん:あれめっちゃびっくりしました。なんでなのみたいな。
藤村:そうなんですよ。
えん:フィードバックがほしい。
藤村:フィードバックがないんですよ。でも動くものを作って出すのは楽しいですよね。
えん:そうですね。魔法みたいだった。写真のアップロード機能ってこれ打っただけで勝手に作れちゃうのみたいな。すごい。
藤村:そうなんですよ。
えん:gemすごいってなりました。
藤村:そうなんですよ。でもRailsの写真アップロードは、もうライブラリを使わないほうがいいんじゃないか、みたいな話をその後の飲み会ではずっとしてましたね。Active Storageを使うのか、いやもうActive Storageもなしでいいんじゃないかみたいなのとか。すごい楽しい会話ですね。
えん:ここから先どうしようかなってすごい悩んでますね。
藤村:Rails Girls, More!っていうイベントを江森さんがやってらっしゃるんで、そこに参加するのもよし、あとは社内のSlackにここで詰まったって聞いたら、我々人力ChatGPTくんがお答えしますので聞いてもらえればいいんじゃないでしょうか。
えん:確かに。いっぱいいらっしゃいますからね、Rubyエンジニアは。
藤村:そうそうそう。
初めてデプロイをするところを目撃できる喜び
藤村:コーチをやってる人に改めて質問、疑問とかありますか?
えん:自分のコーチの人に「なんでコーチやってるんですか」って聞きました。
藤村:なんて言ってました?
えん:きっかけはスポンサーLTとしてLTをしに来たことらしいんですよ。で、その時にその場を見て、すごい楽しそうでいいなと思って自分もコーチやるようになりました、って言ってて。すごい良いモチベーションだなと思って。
藤村:そう。僕も理性的な真面目なモチベーションみたいなのは、やっぱりエンジニア業界のジェンダーバランスがあまりにもよくないっていうのは課題で。何とかしたいなという気持ちで。それに向けて何ができるんだっていうと、声を上げるみたいなのも重要だと思うんですけど、僕は割と論より動くもの方式に考えちゃうタイプで。声を上げたり意見を言うのもいいけど、汗かいてなんぼでしょって思ってるんで。
じゃあ何がやれるかっていうとRails Girlsでコーチやるしかないよな、これをやり続ければ(エンジニアが)増えるのは何となくもうわかってるわけだし。みたいなことを思ってコーチをやってるっていうのもあるんですけど、なんかそれよりも、デプロイした瞬間のわーいっていう楽しい感じがあるじゃないですか。楽しいっていうよりも、もうちょっとディープな気分の良さというか、すごい良いじゃないですかあれ。
えん:良かった。
藤村:価値があることだと思うんですよ。あれを知らない人が、初めて体験するのを隣で目撃するっていう体験が良すぎてやってるとこはありますね。デプロイできましたよって言うと、やったー!みたいな感じになるじゃないですか。あれが良いですよね。
えん:あれはすごい本当に良い瞬間ですよね。良い瞬間だった。
藤村:人生初めてのデプロイって一人一回しかやれないんですよ。Rails Girlsはそれを目撃できる回数をもう一個増やせるっていう。それは良いですよね。
えん:いろんな属性の人が参加してるから、それこそ本当にデプロイから縁遠い方がここに来てデプロイを体験するんですもんね。
藤村:そうなんですよ。デプロイされるまでにRubyはこういう人が作ってて、Railsはこういう人が作ってて、CarrierWaveは昔はこういう人が作ってて、今はこういう人が作ってて。その下で動いてる、例えばlibyamlとかもこういう人が作ってて、ちょっとGitHubで見てみましょうか。こういう人が作ってて、へぇ〜みたいな。そういう自分が面白いと思っている文化を、人に伝える喜びみたいなのもありますよね。だから、面白いから広めたいお節介野郎としてやってる部分も結構ありますね。
えん:他の人にも行ってもらいたいなって思いましたもん。コーチとしても行ってもらえるといいなって思ったし。普通に自分の友達とか、全然IT系じゃない人とかがその場に行くのも、ぜひやってみるといいんじゃないかなって思った。
藤村:そうですよね。あの体験、そうそうないですよね。かなりレアなアトラクションというか、体験だよな。
えん:作るものって簡易Instagramみたいな感じじゃないですか。写真とテキストを入れて出すみたいな。Instagramを使ってる人はめちゃくちゃいっぱいいると思うので、これ自分でも実は作れちゃうんだっていうところを体験するのは、多分全然違いますよね。
藤村:そうですね。理論上作れますからね、Instagram。面白いところですよね。
えん:STORES はこのRails Girlsのスポンサーをしているわけですけど、スポンサーできて嬉しいなっていう気持ちにもなれてよかったです。
藤村:そうなんですよ。今後もなにかいろんな形で手伝っていけたらいいですね。
えん:うん。一回しか参加できないので、あの喜びを体験できるのは一回なんですよ。その後はもう自分で頑張って、もしくはRails Girls, More!に参加して、研鑽していくしかない。
藤村:あとエンジニアになったら、毎日デプロイできますからね。うちのプロダクトは基本ほぼ毎日デプロイされてるんで、デプロイするっていう手もありますね。
えん:あそこから本当にみんなエンジニアになってますもんね。
藤村:なってるなってる、どんどんなってる。素晴らしいですよね。
えん:すごいですよね。
藤村:すごいすごい、本当にすごいと思う。
えん:その最初の一歩がすごいいい体験で、わーい!っていう気持ちがあるから、続けよう、やってみようってなるわけですもんね。
藤村:やってるコーチの人とか、LTしてる人がみんな好きそうにやってるのがいいですよね。
えん:それはめっちゃ思いました。みんなめっちゃ好きやんって。
藤村:面白いですからね。
えん:どの話も、スポンサーLTもそういう側面もあるし、コーチのLTもすごい、最高、楽しい、プログラミングは楽しい、Rubyは楽しい、みんなで行こう、やろうみたいな感じだったし、松田さんの話もね。
藤村:松田さんが一番楽しんでますからね、RubyとかRailsを。松田さんは一番楽しんでる人の一人。松田さんとかマジずるくて、自分でカンファレンスをやって聞きたい人と面白い話を大量に世界中から集めてしてもらうっていう、めちゃくちゃ大変だけどめちゃくちゃ面白い、松田さんが一番得することをやってるっていうのは素敵ですよね。
えん:いいですよね。
藤村:そう、Rails Girlsにえんじぇるさんが参加してくれて良かったなって思いました。楽しんでいただけたようで何より。
えん:楽しかったです。
藤村:だなって感じですね。それは技術広報として、そういうのを知っておいてもらうっていうのは仕事上いいだろうみたいなところもあるんですけど、一コーチとしては楽しんでいただけたようで本当に何よりでございました。
えん:楽しかった。楽しかったからもっといろんな人にあの楽しさを知ってもらえるといいな。
藤村:そうですね。あとえんじぇるさんのコミットが我々のプロダクションコードにマージされる日を僕はすごい楽しみにしてるんで。ぜひともプルリクエストを。
えん:すっごい遠い、3か年計画ぐらいになると思うんですけど。
藤村:プロダクションで動くとマジで感動的ですよ。俺の仕事が人の役に立っている、すごすぎる!みたいな感じになりますからね。
えん:そうですよね。全然違うだろうな。
藤村:全然違いますよ。しかも我々の場合、我々のコミットが人の役に立つ、その人っていうのはオーナーさんだったりするわけじゃないですか。オーナーさんのJust for Funな仕事を、俺のJust for Funで支えることができるのはすごすぎるだろう、みたいな。この会社はそこが面白いところですよね。エンジニアにとって。
えん:(うなずく)
藤村:じゃあ、えんじぇるさんのコードがプロダクションに巻かれる日を夢見つつ、論より動くもの.fmを終わろうと思います。#論より動くもの で感想をお待ちしています。そして、一緒にプロダクションにコミットを巻いて、オーナーさんのJust for Funの仕事を支えるっていう、めちゃくちゃ面白い仕事を一緒にやってくれる人を募集してますので、ぜひともご連絡ください。藤村のTwitterでも何でも大丈夫です。ということで今日はモデレーターのえんじぇるさんがRails Girlsに参加してくれたので、その話を聞きました。えんじぇるさんありがとうございます。
えん:ありがとうございました。
藤村:では終わります。みなさまごきげんよう。(完)
次回の更新をお楽しみに!
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